最近、地上デジタルが普及しないとか、アナログ放送が終わるとか、色々賑やかです。そこで、地デジに関する未来について、考えてみました。
1.何故、普及しないのか?
ライブドアニュースによると、①ニーズがない。アナログで十分。②高い。③エコポイント導入を待っている。
上記①に対して:HD画質以上に、アナログで出来なかった機能は無論、ケータイ、Wiiに真似できないサービスを開発しないと普及しないということです。たぶん、これは不可能だと思います。もし、そんなサービスがあるなら、より先端を行っているパソコンの世界で実現されているはずです。
上記②と③に対して:価格の問題は、あるでしょう。しかし、パソコンも買わず、ケータイだけでいいという若者は、やはり買わないでしょう。また、生活に困っている人にとって、TVはライフラインになっている可能性はあるでしょうが、それは別のスキームで考えるべきでしょう。ということで、低価格化により、ある程度は普及しますが、普及に限界があると思います。
結論として、現在の魅力レベルのデジタル放送では、普及が難しいということです。
2.地上デジタルになると誰が得するか?
放送局は、儲かりません。設備投資しなければいけないが、広告枠が増えたり、受信料が増えないからです。ただ、新しいビジネスモデル(例えばTVショッピング)を構築できれば、局面が変わりますが、既存事業を上回る事業になることは無理でしょう。
ユーザーも、前述したように、特に喜びません。
放送設備メーカー、TVセットメーカー、アンテナメーカー、量販店は喜ぶのでしょうが、過当競争のせいか、さして喜んでいるように見えません。
総務省は、どうか。本当は、衛星でデジタル放送をすれば安く上がったのですが、放送法や地方放送局を生かす必要があり、地上デジタルを進めましたが、普及しないので困っているのが現状だと思います。
では、誰も喜ばないのか? キャリアおよび関連企業が喜ぶと思います。デジタル化により、空いた帯域を利用する事業が期待できるからです。現在、マルチメディア放送、ITS事業が有望と言われています。
結論として、デジタル放送は、既存TV事業の範囲を狭め、新しい事業を生む仕掛けという当初予期していなかった効果が生まれ、キャリア及び関連企業が希望を持ち、既存TV関連企業は、溜息をついているのが現状だと思います。
3.今後はどうなるか?
放送と通信の融合とよく言われますが、地デジのため、NHKを除く放送局は弱っていきます。代わりにキャリアが進出しますが、単なる土管屋であれば、先行きが暗く、ネットの世界同様グーグルのような企業が制してしまうでしょう。
放送・通信業界の企業は、今から(このような)先行きを見据え、自己変革に注力するしかないでしょう。
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